四柱推命 日干が「戊」の性格・特徴・相性

四柱推命
今回は四柱推命の日干が戊の人の性格や特徴についてご紹介します。
戊は陽の「土」です。
日干が戊の人は、山に例えられます。
山といってもエベレストのような高い山から、名もなき小山までさまざまですが、どんな山でも人間と比較すればはるかに巨大です。
戊の人には「動かざること山のごとし」という言葉通り、どっしりと構えて物事に対処する役割が天から与えられています。
人々が不安や怒りにかられたり浮わついたりして、あとで考えない行動に出そうになったときにもそれを鎮めることができるのは成の人です。

「信念の人」だが「頑固すぎ」に注意

戊の人は臨機応変に対応するのが苦手です。
ですので、時にはせっかくのチャンスを逃してしまうことがあります。
また、いったん信じ込むと誰がなんといっても聞く耳を持たない頑固な面があります。
高度なだましのテクニックをもつ人につかまったときは、やっかいなことになります。
「信念の人」ではありますが、どのような信念をもつかによって、周囲の評価は変わってくるでしょう。
相手に合わせて行動するのが苦手なので、協調性に欠けるといわれることもあるでしょう。
悪い面が出ると、真冬のアルプスのように人を寄せ付けないような存在になってしまいます。

戊の人の一般的傾向

山が崩れないためには木が必要です。
木が育つには雨が必要です。
つまり、日干が成の人には、命式中に甲(木)と癸(雨)があることが大きなプラスになります。

戊の相性

戊と他の星の相性をご紹介します。

戊と甲

山(戊)と木(甲)の関係です。
木は山の土から養分を得て成長し、山を覆います。
一方で多くの木が根を張ることで、浸食されにくくなります。
お互いにプラスがあります。
木に注目が集まりすぎると、山としては面白くなく感じます。
基本的にはどっしりと構えている成ですが、機嫌を損ねるとなかなか戻らない所があります。

戊と乙

山(戊)と草(乙)の関係です。
畑に比べると栄養が少なく、草にとっては生きにくい場所です。
すなわち乙にとって戊は、自分の手にあまる存在です。
一方、山の戊にとって草の乙は、それほど重要な存在ではありません。
お互いにとって得るものが少ない関係です。

戊と丙

山(戊)と太陽(丙)の関係です。
太陽は巨大な山全体を照らすことができます。
何かと武骨で不器用な戊ですが、丙と一緒にいれば、長所が周囲の人にもよくわかる形で表れるようになります。
ただし、丙があまり元気でないときには戊の融通の利かなさを不満に感じ、丙は自分ばかりが損をしているような気分になってしまう関係です。

戊と丁

山(戊)とロウソク(丁)の関係ですが、この場合は火と暖炉の関係と考えるとよいでしょう。
暖炉が火をしっかりと守り、暴走するのを防ぐように、戊の加護のもとで丁はのびのび力を出すことができます。
ただし、戊が弱く丁が強い場合には、力のバランスが崩れて行き違いが生じます。

戊と戊

山と山の関係です。
どっしりしていて頑固なのが戊の特徴です。
お互いに自分から歩み寄ることはないので、あまり仲良くはなれないでしょう。
また、一口に山といっても、富士山と名もなき小山では存在感がまったく異なります。
格差が激しいと、同族ゆえに優越感やひがみが強くなりがちです。

戊と己

山と畑の関係です。
自然のままで大きな存在のと、人の手が入った小さな己は、同じ土ですが性格は異なります。
山が強い風を防いで畑を守るように、戊が己を守る関係になります。
己が戊を立てることで関係はよくなります。
そのことを忘れて、山中に畑を広げるような真似をするとうまくいかなくなります。

戊と庚

山(戊)と鉄(庚)の関係です。
山から鉱石が採れるように、庚は戊からエネルギーを得ます。
ただし、土は火と違って金属を溶かすことはできません。
つまり、戊は庚に大きな影響を与えることができないのです。
その点を理解したうえで、エネルギーを注げばよい関係でいられます。

戊と辛

山と宝石の関係です。
ただし、戊が辛に一方的にエネルギーを吸い取られる関係です。
武骨な男性が、洗練された女性に夢中になってしまうかのようです。
戊にゆとりがあるうちはいいですが、ゆとりがなくなると辛に相手にされなくなる可能性が高いです。

戊と壬

山と海の関係ですが、それではイメージしにくいので、堤防と川の関係と考えます。
戊があれこれと構うことで、壬の動きがコントロールされ、周囲との関係もよくなります。
しかし、バランスが崩れると堤防が決壊したときのような大惨事につながります。
おとなしそうにしていても、本当は自由でいたいという気持ちを、壬は胸に秘めているのです。

戊と癸

山と雨雲の関係です。
山に降り注ぐ雨が清らかな地下水となるように、両者は良好な間柄です。
頑固な一面をもつ戊が、繊細な癸を思いやる心を見せれば、親密な関係が続くでしょう。
岩山に雨が降り注げば、少しずつ草木も増えていきます。
戊も癸と一緒にいることで、だんだんと角が取れて人当たりがよくなります。
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